ブロックチェーンの活用事例 様々な分野での活用が期待されるブロックチェーン

暗号通貨のビットコインを支える技術として誕生したブロックチェーンですが、汎用性の高さから様々な分野での活用が期待されています。


仮想通貨での活用買い物での支払い

ブロックチェーンの最も代表的な活用例が仮想通貨(暗号通貨)での利用です。

※仮想通貨(暗号通貨)とは
紙幣や硬貨がないインターネット上のお金。銀行やカード会社を介さず直接相手に送金できるため手数料が格安で、送金する時間を気にせず、送金先が海外の場合でも手数料が変わらないので手軽に送金できるメリットがある。現在1000以上の仮想通貨があると言われている。最も代表的なものはビットコイン。

ブロックチェーンは元々ビットコインを支える技術として生まれました。ビットコインの生みの親であるSatoshi Nakamoto(中本哲史)氏は、金融機関の介在なしに利用者から利用者へと直接オンラインで支払いできる世界をつくるためビットコインの構想を練り、それを実現するシステムとしてブロックチェーンの仕組みを考案しました。ブロックチェーンは金融機関を介さずとも信用ある取引が可能になるためお金の取引にも使うことができ、現在ではビットコインだけでなく多くの仮想通貨(暗号通貨)に活用されています。


食品管理、農業支援に活用食品の生産者、生産時期、流通経路、加工業者を記録

改ざんができないという特性を生かし、食品管理にも活用が期待されています。「この食品はどこの誰がいつ作って、どう流通して、誰が加工したか?」といった流通経路を記録することで消費者の安心に繋がります。また有機野菜に使われた農薬や土壌の質などをブロックチェーンに書き込むことで、消費者に信憑性の高い情報を提供することができるようになります。


医療分野での活用偽薬や基準外の医薬品流入の防止・医療、健康情報の共有

ヘルスケアの分野でもブロックチェーンの適用効果が高いと考えられています。電子カルテや個人の自分自身に関する医療・健康情報をブロックチェーンに記録することで、さまざまな医療機関で共有。また前途の食品管理と同じような薬品の生産や調達までの流れを記録することで偽薬や基準外の医薬品流入を防ぐことにも繋がります。医療データや薬品の管理、また医療保険や医療費支払い処理といった様々な医療サービスにブロックチェーンの活用が検討されており、ブロックチェーンが本格的に活用されることによって約23兆円のコスト削減ができるという調査結果も出ています。


履歴書管理履歴書詐欺や経歴書詐欺の問題解決

嘘の学歴を記載、わずか1ヶ月で辞めた会社の職歴を記載しない、習得していないスキルを記載など。人材採用を行う企業が抱える履歴書詐欺や経歴書詐欺の問題。この問題もブロックチェーンを活用することで解決が期待されています。ブロックチェーンは正しい情報しか記録することができず、一度記録した情報は変更・削除ができません。そのため過去の経歴がブロックチェーンに書き込まれると二度と書き換えることはできず、自分の経歴を偽ることができず正々堂々と公開することしかできない世界になります。


不動産取引に活用仲介業者への高額な手数料と取引にかかる時間の削減

不動産売買というと、取引完了までに多くの時間がかかり、取引に必要な情報やデータの信憑性調査など何かとストレスが多いです。そのため取引を仲介する業者に支払う手数料も高額になりがちです。そこでブロックチェーンを活用することで仲介業者を省くことができ、手数料を抑え取引完了までのスピードアップにもなります。ブロックチェーンにより仲介業者を省くという活用方法は不動産取引にかぎらず他の業界でも活用可能です。仲介業者を省くことで余計な手数料を支払う必要がなくなるため、商品の生産者に支払う仕入額を必要以上に下げる必要がなく、また消費者への売値は安く抑えることができるようになります。



ブロックチェーンは世界中で多くの技術者が開発を進めており、今後もブロックチェーンを使った新しい活用方法はどんどん生まれていく事が予想されます。ミクウガジャパン株式会社のFacebookでは世界中のブロックチェーンに関する最新情報をシェアしていますので、是非ご参照ください。




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